7/14のいっぷくde将棋入門

3連休の初日。インコ作家の方の個展が開催されていて、インコに囲まれての対局でした。

この日は漫画家の南Q太さんがいらしてくださいました。現在「モーニング」誌で「ひらけ駒!」という将棋漫画を連載されてます。従来の将棋漫画と違って子供が将棋にハマる様子を母親目線で描いているので、とても親しみやすく、「あるある」と頷いてしまうところがいっぱいあります。夢中になってる大会での姿を見て、この子たち、将棋に出会って幸せだよ、というところとか、ほんとにじ〜んときました。

自己紹介で「息子がハマっているうちに、将棋界に興味を持って、棋士のファンになって、さらに指すようになってしまった」と南さん。同じような流れで将棋を知った女性2名が「わかるわかる〜」。大きく頷いて、好きな棋士のお話に発展していました。

さて南さんと将棋を指すのは初めてだったのですが、想像以上にお強くてびっくりしました。

まだまだかな〜とのんびり構えていたら、ここから▲6二銀!と鋭い手が飛んできて、目が覚めました。
この手は9五角と繋がっているので取れないばかりか、5三の地点を飛車と桂馬と共に狙った数の攻めになっています。
ただし、このような一点を狙った手というのは受けが大抵あるものなのですが、△4二金と寄ると▲5一銀成!でいきなり詰んでしまうのです。

その後5筋は諦めて1筋に逃げ出した局面。ここでは色々な寄せ方があるのですが、南さんは▲2三歩!と手裏剣の歩を放ちました。
△同玉とすると▲3三歩成の両王手。少し前に4五に引いた馬が強力に利いています。
△同金としましたが、▲1一龍△1二桂合に▲2一銀など寄せやすくなっていますね。

歩を使って相手の形を崩したり、攻めたりする手はとても効果的で、同じ負けでも、心理的ダメージが違います(笑)。なんというか「将棋を知ってるなあ〜」とうならされてしまうんですね。
とてもセンスある指し手に感動しました。

「クイズdeいっぷく」コーナーでは毎回将棋にまつわるお話、用語、棋士のエピソード、芸能ネタ、など色んな角度から問題を出していますが、第一期竜王戦や矢内さんの奨励会時代のエピソードも正解していて、かなり将棋界にも詳しかったです。漫画がリアルなのも納得でした。