7/18の深川こども将棋教室

この日は体験1名、14名参加でした。外はものすごく暑いのにみなさん頑張りましたね。

体験に来た年長さんの男の子は「どうぶつしょうぎ」をお家でやったことがありました。
どうぶつしょうぎは本当ならマンツーマンでやりたいのですが、そうも言ってられず、「せんせいが1手指してからまわってくるから、待っててね〜」と6面指し。最初のうちは戻ってくると何手も指していたり、じぶんの味方とあいての味方がひっくり返っていました。

これは次の手を動かしながら考えているからで、考える姿勢は本来褒めてあげたいですね。でもまずは1手指したらお手手をきをつけのポーズにして、動かさないように、と何度も練習してもらいました。

Tくんはここで次にニワトリさんにつかまっちゃう、と困っていました。そして諦めそうになったところで、逃げれば大丈夫だ、ということに気づきました。A2に逃げれば、ニワトリさんが苦手なナナメうしろなので、安全ですね。

そのうち、ニワトリをつかまえても大丈夫、ということに気づきました。「王手」をかけられたら、(1)にげる(2)つかまえるの2つの方法があります。つかまえても安全だったら、仲間が増えたほうが得だな、そのことに気づいて、さらにこの後上手になっていきました。

2時間以上、みっちり集中してお友達とも対戦できて、初回から素晴らしかったですね。

年長さんの頃から通っている小1のHちゃんは、どうぶつしょうぎから始めて、おおきな森→本将棋とステップアップしました。図で▲5二とと近づいていきたいのですが、△同金と取られてしまいます。5二の地点に利いている駒は2対2なので、先に進めたほうが負けてしまいます。

ここからHちゃんは、9段目に居る銀をどんどん前に出してきました。数を足していこう、という姿勢は正解ですね。
でも少し時間がかかってしまうので、もっとうまい手がありました。▲6四歩と打ち、もう一枚と金を作ってしまいましょう。2手で簡単に味方が増えますね。

この日は「どうぶつしょうぎ」をやっている子に触発されて、強いおにいちゃん組も「どうぶつしょうぎ」で真剣に対戦したり、本将棋からおおきな森に戻って練習したい、というお子さんがいました。お母さんにも「家でもどうぶつしょうぎでまだ練習してていいですか?」という質問を受けました。

どうぶつしょうぎは「王手」や「詰み」の練習になることはもちろん、盤面が狭い分相手の駒に取られないように「手をつなぎながら」動かすよいトレーニングになります。数の攻めや、駒の利き、駒をつなげていくこと、は本将棋でもとても大事な核となるところです。最初にどうぶつしょうぎでそれを練習して、本将棋につなげていくと上達がとても早いと思います。もちろん本将棋に慣れている子も将棋と合わせてトレーニングするのはオススメですよ。