7/4の深川こども将棋教室


今日は新入会1名、14名出席でとても賑やかでした。
新入会のTZくんはじめ、「はじめてのしょうぎ大会」に参加した子は顔つきがいつも以上に引き締まっていたような気がします。

年長の頃から通っているKくんとの将棋。Kくんは初回から集中力がすばらしく、2時間以上じっと考えることができます。先生は同い年の息子がいるので、いつもKくんの姿にびっくりさせられています。
8枚落ちの終盤で、▲4三馬の「王手」に△2二玉と逃げたところ。


ここからKくんは▲4四馬△2一玉▲4三馬△2二玉…と王手を繰り返して、なかなか寄らずに困っていました。

図で正解は▲3一龍と金を取り、△同玉に▲3二金です。

「王様は下の段に落とすほど詰みやすい」「頭金を狙う」ということを理解すればそのうち気づくことができるでしょう。頭金は詰みの基本です。すぐに見えるようになると、ぐっと終盤の力が上がりますよ。

はじめに来た時から「今日は詰将棋しかしない気分!」と大胆宣言していたSくんはじめ、この日は詰将棋コーナーに人がわんさか集まっていました。手合いをつけようとしても「負けるのが嫌で、指したくないみたい、、」と受付のSさん。。

その時、教室の真ん中で「なんで?負けたっていいじゃん!!」と力強く声をあげたSGくん。
「そうだよ!負けたって楽しい!」とYくん。
SGくんは先日の教室対抗戦で、一勝もできなかったのですが、元気に「楽しかった〜!!」と帰って来たそうです。
いつもお喋りしがちなSGくんが、この時ばかりは頼もしく思えた先生でした。

負けるのが嫌、という気持ち、先生も痛いほどよくわかります。
でも将棋は強い人が指す手の素晴らしさを、負けた方も理解できるのがよいところ。
駒の動かし方を覚えてしまえば、あとは応用だけの世界。名人が指す手の凄さだって、私達が「見て」理解することも出来るのです。
負けて悔しいという気持ちや、相手の凄さを感じることは、将棋で味わうことのできる素敵な経験です。なかなか他の分野では得られないものなのですよ、先生は大人になってから将棋を始めたので、そのことがすごくよくわかります。